2022年12月3日増補改訂 Home

CPLDP-8 version 3

MAXIIでミニコンピュータをつくる

omiokone


CPLD(Complex Programmable Logic Device) Altera MAXII240を使いPDP-8と同一命令セットのコンピュータを製作した。

CPLDP-8 is a reproduction of DEC PDP-8 minicomputer with Altera MAXII240 complex PLD (much smaller than FPGA).

CPLDP-8
cpldp83A.zip (1.1Mbytes)
MAXIIソースコード、回路図、ソフト(PDP-8用端末を含む)
MAXII source code, schematic, softwares(including terminals for PDP-8)
os8pack7.zip
SIMHシミュレータで遊べるOS/8ソフト集
OS/8 software collection for SIMH simulator.
Windows用SIMHはGitHubにある
cpldp8.mpg (5.1Mbytes)
デモ動画
demonstration video

PDP-8とは

DEC(Digital Equipment Corporation)が1965年に発売した12bitコンピュータ。18500ドルの低価格(大型機のレンタル月額程度)。机の上に載るサイズ。特別な空調が不要。などの特徴でミニコンピュータのジャンルを確立した。

なぜPDP-8か

1970年代以降のマイクロプロセッサは回路規模が大きくMAXII240に収まらない。その点PDP-8は実用的なコンピュータとしてはぎりぎりまで絞り込んだ設計となっている。もちろんオリジナルCPUを設計しても面白いが、PDP-8ならFOCALなどの言語を含む豊富なソフトで遊ぶこともできる。FPGAによる自作例は多いが、ずっと小さなCPLDで試みた。


ハードウェア 設計編
ハードウェア 製作編
ソフトウェア 使い方編
OS/8を動かす

CPLDにはトランジスタ技術2006年4月号付録のMAXII基板を使用。製作費はトラ技誌、ケーブル、ACアダプタを除けば3000円ほど。version 3ではRAMディスクを追加し単体でOS/8が動く。

今回の変更点

端末ソフトの細かな改修、特にスクリーンエディット時カーソル移動が見えにくくなるのを改善。OS/8ディスクイメージから不要な(使えない)デバイスハンドラを除去。

cpldp83xに関する注意

OS/8 SETコマンドの一部機能がディスクを直接書き換えるため、ブートブロックのコード配置は本物と同じにする必要がある。このためcpldp835で起動方法を変更した。それ以前のハードではMAXIIの再書き込みが必要。

現在動いている主なソフト
紙テープ版 言語FOCAL69、4K FORTRAN、8K FORTRAN、8K BASIC、PALIII(アセンブラ)
MACRO-8(マクロアセンブラ)
LISP、4K ALGOL
ゲームCHEKMO-II(チェス)
その他symbolic editor
OS/8版 言語FORTRAN II、FORTRAN IV、BASIC、FOCAL71、PAL8(アセンブラ)
MACREL(マクロリロケータブルアセンブラ)
RogAlgol、Pascal、SNOBOL、LISP、COBOL
ゲームSTAR TREKなどBASIC用多数、Colossal Cave(アドベンチャー)、CHEKMO-III
その他TECOなどOS/8コマンド多数、VISTA(スクリーンエディタ)


読み物

PDP-8の源流

リンク

IM6100
Intersil IM6100の解説だが、アーキテクチャと命令セットが要領よくまとめられておりPDP-8入門としても一度目を通すとよい。
Doug Jones's DEC PDP-8
Programmer's Refernce Manualに命令の詳しい解説。クロスアセンブラ。
以下のサイトにソフトと資料の多くを負う。
PDP-8 online
ネット経由で操作できる本物のPDP-8/Eを提供している。
D Bit
PDP-8 Stuff
ibiblio
Philipp Hachtmann's
bitsavers
大量のソフト文書を収蔵。多くは上記の人たちからのもの。

terminal
自作端末との接続。