CPLDP-8
その他のOS/8ソフト
omiokone
これらのOS/8ソフトは、手間をかけてCPLDP-8で動かしたが期待外れだった物。そのためcpldp83x.zipに収録せず、各パッケージも作業途中のものをまとめただけである。
VTEDIT
VTEDIT.TEはTECOとVT-52端末をスクリーンエディトに使うためのマクロ。これはOS/8 V3D標準のTECO.SV(blocksize 22)では動かず、特別な拡張版(blocksize 32)が必要。長らくCPLDP-8で動かなかったが、原因は以下のように簡単であった。
- VT-52 simulatorは端末タイプ同定の問いかけ ESC Z に対して ESC / K を返す必要がある。
- OS/8上で SET TTY SCOPE の実行が必要。OSの設定をチェックしている。
これらはVTEDIT解説文書に記述がなく、拡張部分のソースを読んで判明した。
使ってみるとマクロでの動作に無理がありキー入力の応答が悪い。特にオートリピートでのカーソル移動に全く追いつかない。入力は逐次蓄えられるので取りこぼす心配はないが、すぐ画面に反映されないのはストレスとなる。TECO自体の仕様で大きなファイルはバッファに置ける分しか一度に編集できず、書き出した前方部分に戻るには再度ファイルを開き直すしかない。
生のTECOよりはましで、TECOのコマンドに習熟した人なら、それなりに使えるだろうが、純粋にスクリーンエディタとして見るとVISTAとは比較にならない。
vtedit2.zip
2022年12月追記
PCのオートリピートを遅めに設定するとカーソルが貼りつく事がなくなり、多少改善される。端末ソフトの改良をVTEDIT用に反映した物を上のパッケージに収録したが、こちらは余り効果がない。
Kermit-12
有名なファイル転送ソフトのPDP-8シリーズ版。拡張命令の使用で動作をあきらめていたが、条件アセンブルで旧型機種にも対応していると分かった。しかし起動メッセージの後ハングする。ソースを読みながらデバッガで追うと、DECmate用baudrate設定命令6043が原因だった。PDP-8/E以降はこれを無視するが、CPLDP-8は8/Iまでと同様6041と6042の複合と解釈するのでNOPに修正。
動作したものの以下の問題がある。
- CPLDP-8はシリアル入出力1つなので、PCとのデータ転送ぐらいしか用途がない。
- Kermitの操作と転送に同じポートを使うため、相手のソフトを選び使い方に工夫が必要。
- テキストファイルにしか対応していないが、それならKermitを使うまでもない。任意のファイルをテキストにするK12ENC/K12DECが付属するが、OS/8標準のEPICでもファイルを8bit binaryにしてシリアルポートで出力/復元できる。
複数のポートを持つマシンなら使い道もあるが、あのKermitが一応動いただけ。
kermit.zip (1.1Mbytes)